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上手物と下手物

ふだんはあまり記事にしない少しウィキペディア的話を。

今回山本さんが有田に磁器が伝わってきた流れをテーマにした展示をされていますが、
会場には有田焼といえばという豪華な絵付けなどの作品はありません。
山本さんは初期の有田の中でも「下手物」と呼ばれる当時の庶民が使っていた、今でいう「雑器」にこだわっていらっしゃいます。対義語は「上手物」じょうてもの というそうです。

恐らくはということですが、「下手物」も「上手物」も同じ窯の中で焼かれていました。
「上手物」は薪の灰を被らないように「下手物」を積んで灰除けにしていたようです。
今回の個展作品の中には別の作家さんの「上手物」の灰除けに積んだ作品も出ています。

当時の陶工の高い感性に触れること、限られた中での庶民の高い感覚、今のような「自由」がなかった時代だからこその制約の中から生まれた「美」。

ぜひ会場で感じていただけたらと思います。

山本亮平2015-10

 


2015年05月30日 | Posted in gallery, お知らせComments Closed 

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