Blog, お知らせ

大中和典展 始まりました。

土曜日より大中さんをお迎えして個展がスタートしました。
大中さんを訪ねて途切れなくお越しいただきありがとうございました。

さて定休日も開け火曜日です。
少し本展について書きたいと思います。

大中さんといえば、陶器なのだけど一見すると陶器に見えず鉄のような朽ちた感じを再現してみたりと「作り込みの細かさ」などに目が行きます。前回の展示はそうした作品と、オブジェによる展示でした。

昨年の秋に東京で大中さんの展示を見てきたとき、随分とシンプルになったなと思いました。
彼独自の静謐な空気感を残したまま、いやそれ以上かな。これまでの彼らしさを残しつつ、でも何かを掴んだからこそのシンプルさの裏に隠れる自由さというものが何なのだろうか、と思いながら東京から戻ったことを覚えています。

今回の作品を見ていると「土」を使った表現活動というものの可能性を彼なりに追求しているのではないかと思いました。昨年の林友子さんは「額縁」という中で土を使った表現活動をされていましたが、大中さんは陶芸家ならではの視点で「器」から「平面」そして「立体」と表現活動されているのだと。
そしてそれらの活動は、地域性は多少あっても大中和典の表現活動として一定の理解を得られるのではというキャリアに裏付けされた自信のようなものが背中を押してくれているのだと感じました。自信という言葉が適切でないとしたら、お客様も共に楽しんでくれるだろうという感覚というものでしょうか。いずれにせよ新しいことをやる時に「ひとりではない」。待っている「お客様」をイメージしながらやれる強みというのが東京で感じた疑問に対する答えのような気がします。

大中作品は、モノを数多く見てきた人にはたまらない魅力があります。そして次はどこへ行くのだろうという今後の活動を追いかけたくなる魅力もあります。そしてその期待というものがいい意味で裏切られることはあっても逆はないだろうということも同時に感じるはずです。

一方でモノを見ていない人にはさらっと流れてしまう可能性もあります。
しかしながら、作品を丁寧に見ていくと自分と作品のチャンネルがピタッと合うものに出会う場合があります。そういう感覚を体験されたらぜひその作品をお求めください。手元のいつも見えるところに飾って何年か経つとチャンネルがあった理由が必ずわかるはずです。そしてその頃にはモノを見る楽しみ、自身の美意識などこれまで「気づき」という具体的でなく漠然としていた何かを掴んでいるように思います。

まずは体感しにお越しください。
何年かしてその体験が人生を決めてしまう体験の始まりだったということになれば嬉しいです。

 


2018年02月06日 | Posted in Blog, お知らせComments Closed 

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