gallery, お知らせ

松下高文展 最終日です

松下高文展 みあげる景色 本日最終日です。
ゴールデンウィークが始まり長期のお出かけかもしれませんが
その前に足を運んでいただければ幸いです。

今回、松下さんが みあげる景色 の意図をブログでご紹介されていたので
引用させて頂きましたが、2回目の展示の際に入口に貼らせていただいた
あの言葉から全て始まっているのだなと思いました。

僕が生まれ育った家の庭には

山からおりて湧く

きれいな水が流れる小さな水路がありました

サワガニ・ヤモリ・トンボの幼虫

夏にはホタルも飛ぶ程のきれいな水が流れていました

子供の頃なのですが

不意に独りで留守番をさせられる事がありました

いつもは兄弟で賑やかな家も

独りでいると広く暗くて静かで落ち着きません

そんな時はいつも庭に出て

小さな水路の流れを小石や土でせき止めて

水溜りを作り

庭に咲いている花や葉を沈め

「水中植物園」をつくるのです

しばらくすると水中植物園は完成するのですが

その水溜りに沈んでいる花や葉は

静かに流れに揺れ

光の反射が水に映り

そのまた反射が花や葉にも映り

すべてが揺れながら

きらきらと輝きとてもきれいでした

小さな子供の僕にとって、その中で起こる様々な現象は

誰も知らない自分だけの大発見でした

体を丸めて水の中を無心になって見入っていると

時間はあっという間に過ぎ

母はおつかいからもどり

僕の独りの留守番は終わるのです

小さな時のかすかな記憶ではありますが

時が経つにつれ、色鮮やかになってゆくのは不思議なものです

そんな子供の時の思い出の延長線上で制作をしています

 

ちょっと長くなりました。松下さんのHPで見つけて前回の展示のことが蘇り
また懐かしくもなりました。

そうした原体験というものをガラスを使って表現することで松下さんの感じていた
「きらきらと輝くきれいなもの」「大発見」というものを共有すべく作品を作られているのでしょうか。

今回の みあげる景色 。子どもの頃の記憶を思い出しながらご覧ください。
まだ色々な「理屈」「理論」など知らなかった単純なまでに「美しいから」ということで
興味が湧くあの感覚にもう戻れないですが、忘れないようにしたいですね。

連休中、出かけた先でそうしたことを思い出していただければ望外の喜びであります。

それでは連休初日ではありますがお出かけくださいませ。


2018年04月28日 | Posted in gallery, お知らせComments Closed 

関連記事